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膨らませるボート・インフレータブルボートとは? 主な特徴と魅力、基本のタイプを紹介|BLOG

2025.06.24

膨らませるボート・インフレータブルボートとは? 主な特徴と魅力、基本のタイプを紹介

水辺での遊びや釣りに興味があるけれど、大きなボートはちょっと...と感じていませんか?そんな方におすすめなのが、インフレータブルボートです。

空気で膨らませて使うこの便利なボートは、手軽に水上アクティビティを楽しめるだけでなく、持ち運びや収納も簡単です。今回は、インフレータブルボートの基本的な情報から、その魅力、主な種類をご紹介します。

 

インフレータブルボートって、どんなボート?

インフレータブルボートとは、空気を入れて膨らませて使用するタイプのボートのことです。

素材はゴムやPVC(ポリ塩化ビニル)などが使われており、使わない時は空気を抜いてコンパクトに収納できるのが大きな特徴です。

釣りをはじめ、レジャーや災害時など、さまざまな場面で活躍してくれるため、幅広い層の方に人気があります。

 

インフレータブルボートの魅力って、どんなところ?

インフレータブルボートには、たくさんの魅力があります。

まず、もっとも大きな特長は、とても安全性が高いこと。FRPなどのリジッドボートは見るからに安全そうなイメージがありますが、転覆や水の流れ込みリスクがより低いのは、実はインフレータブルボートのほうなのです。

手軽に扱えるぶん、「安全性は大丈夫?」「転覆リスクが高いのでは...」と気にする声も珍しくないインフレータブルボートですが、実際はかなり安全性が高いことは、特筆すべき大切なポイントといえますね。

浴槽に浮かべた洗面器をイメージしてください。上から下へ押してもなかなか沈みませんが、横に傾けると途端に水が侵入してきますよね。

この現象はリジッドボートなど硬いボートにも起こりますが、インフレータブルボートは浮力が高く、左右のバランスにも優れているため、簡単に傾くことはありません。

姿勢や状況にもよりますが、万が一水が入ってしまってもすぐに沈まないという特徴もあるため、その点も安心です。

また、空気を抜けば小さくたためるので、持ち運びや保管がしやすい点も特徴です。ガレージや物置のちょっとしたスペースにも収納できますし、車での移動も楽々です。

また、素材に弾性があるため、ぶつかっても衝撃が少なく、小さなお子さんと一緒に楽しむ際も比較的安心感があります。

 

どんな種類があるの?インフレータブルボートの基本タイプ

インフレータブルボートには、手軽に楽しめる一人乗りのものから、十数人で乗れる大型のものまで、目的により様々な種類があります。ここでは、代表的なタイプをいくつかご紹介します。

釣り用インフレータブルボート

日本では、釣り目的のタイプが特に人気です。(海外では大きなボートやヨットのテンダー(足船)が中心で、主に川や湖で物を運搬する際に使用されます)

竿立てや魚群探知機を取り付けるための台座など、釣りを快適にするための工夫が凝らされていることが多いです。座席の配置や、荷物を置くスペースなども、釣りでの使いやすさを考慮して作られています。

カヤック

カヤックのように細長く、一人乗りや二人乗りが主流のタイプです。安定性を保ちながらも、比較的水の抵抗が少なく、スイスイと進むことができます。

オールを使って漕ぐのが基本で、水上散歩やツーリングを楽しみたい方に人気があります。なかでも、免許不要で楽しめる2馬力専門モデルが人気です。

レスキュー用ボート(救助用ボート)

水難事故における人命救助が主な目的です。転覆しにくい高い安定性と、岩礁などにも耐えうる耐久性が特徴です。

また、迅速な現場到着のために高速で移動できる性能や、要救助者を安全に収容できるスペースも重視されます。過酷な状況下での操作性も考慮されており、救助隊員が安全かつ効率的に活動できるよう設計されています。

リバーラフティング(川下り用ボート)

川下りやホワイトウォーターアクティビティなどのレクリエーション用に設計された、海外ではポピュラーなタイプです。

激しい流れや岩との接触に耐える丈夫な素材で作られており、操作性が高く、乗員が協力して漕ぎ進めることでスリルと楽しさを体験できます。安全性も考慮されていて、転覆しにくい構造や、万が一の際に再乗艇しやすい工夫が施されているのが特徴です。

フロートチューブ(フローター)

一人用のドーナツ型やU字型のものが多く、足ひれを使って移動するタイプのインフレータブルボートです。

主にバス釣りなどのルアーフィッシングで使われることが多く、水面に浮きながら、ポイントへ静かにアプローチできるのが特徴です。基本的には、池など穏やかな水上のスポットでよく使われます。

 

免許の要不要による分類:免許不要艇と免許必要艇

インフレータブルボートは、その動力やサイズによって船舶免許が必要なものと不要なものに分かれます。ご自身の用途や経験に合わせて最適なタイプを選びましょう。

船舶免許不要!手軽に始められる2馬力艇

2馬力(約1.5kW)以下で、かつ長さが3.33m未満(全長×0.9)のゴムボートは、操縦に船舶免許が不要です。準備や片付けも比較的簡単で、乗用車のトランクにも積載可能なコンパクトなモデルが多く、手軽に持ち運んで好きな場所で釣りを楽しめます。

初めてのマイボートにも最適で、気軽に水上でのアクティビティを始めたい方におすすめです。

免許が必要な本格派インフレータブルボート

より本格的な釣りや、遠距離への移動、大人数での利用を考えている場合は、2馬力を超えるエンジン搭載のボートも選択肢になります。

これらのボートは、小型船舶操縦免許が必要ですが、速度も速く積載量も多いため、行動範囲が格段に広がります。

 

まとめ

インフレータブルボートは、その手軽さと種類の豊富さから、たくさんの人に親しまれているアイテムです。水上での安全性も抜群によく、老若男女すべての方が使いやすいボートといえるでしょう。

使いたい時にサッと準備でき、使わない時はコンパクトに収納できるインフレータブルボート。ぜひご自身の目的に合ったインフレータブルボートを見つけて、水上での時間を満喫してみてはいかがでしょうか。